PCエンジンの動作保全について その1(2020/11/25~12/5)

PCエンジンを発掘しました。が・・やはり・・

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○その2コアグラフィックスのRGB出力改造(2020/12/5~12/12)

1.PCエンジンの発掘と動作確認

メガドライブ+メガCD実機を弄ってきて早5か月。 修理やバックアップ環境の構築など、ようやく満足のいく状態になり、手持ちのゲーム機のうち動作確認ができていない機種はPCエンジン系だけとなりました。

と言うわけで、実機を押し入れの奥から掘り出してみたら、コアグラフィックスとCD-ROM2と対応ゲーム多数が出てきました。


さっそく遊んでみたところ、コアグラフィックスは問題なく動作OK!


しかしCD-ROM2は、電源が入りCDは回転はするものの、ゲームを検出できず・・でした。 やはり、メガCD同様、駆動系がヘタってしまったようです。

「JUST A MOMENT・・」表示から進まない!


30年放置してしまったので調子が悪くなるのも当然なのでしょうが、何とか修理できないか色々調べたところ、 やはり有志の方がCD-ROM2の修理記録をWEBで公開して下さっていました。(ありがとうございます!) 数多くのサイトを拝見しましたが、その中でも抜群の情報量で修理内容を記載されている↓ページを見つけました。

○PCエンジン保守の館(新館)
http://pcerepair.blog.fc2.com/

その貴重な情報の中でCD-ROM2の修理記録について拝読したところ、どうもCDを読み込まない症状は割とメジャーな現象で、 修理にはピックアップ駆動系のギア交換が必要とわかりました。

特にウチの実機と同じ後期型のCDR-30Aはこのギア故障が多発するとのこと。


さっそくこのミドルギアを交換することにしました。


2.CD-ROM2のギア交換

交換ギアは下記で購入しました。

○BEEP
 PCエンジンCD-ROM2代替ギア

こんなに年数がたっても代替品が制作されており、しかも特に苦労もなく購入できるとは嬉しい限りです。 交換作業については、こちらの記事の通り、冷静に分解して交換を行えば特に難しいことはありませんでした。

まず、裏面のネジ4か所を外して基板のフラットケーブルのロックを外してケーブルを抜くと、駆動系が露出します。


赤丸の部分にミドルギアがあるはずなのですが、2つに割れてケース内に転がってました。


スライドレールのグリスが一部固着していたので、綿棒で落としてシリコンオイルを塗っておきました。


新しいギアをはめ込んで


ストッパー(黒い輪)を装着します。小さいので無くさないよう注意!


あとは、元通りにフラットケーブルを接続して、組み立てれば修理完了です!


3.動作確認&あとがき

動作検証として、ゴールデンアックスを起動してみました。


「JUST A MOMENT・・」表示から・・


おお。懐かしのデス・アダー様(の兜)!(お会いしとうございました!)


タイトル表示も問題なく動作しています! 本当に良かった!!

これでまた10年くらい動いてくれると嬉しいなぁ・・。

今回の修理で無事CD-ROM2も動作するようになり、その後、掘り出したゲームを起動しては懐かしんでいます。 メガCDもそうですが、やはり長年放置していると、CDドライブ等の駆動系はダメになってしまうようです。(ROMカセットベースの本体は結構頑丈なのですが・・)

初代プレイステーションは運よくまだ動作していますが、そのうちダメになってしまうのでしょう。 そしたらまた修理して、出来れば長い間遊べるといいですね。

修理したPCエンジンと発掘したゲームたち。


次回はコアグラのRGB化です。

この修理と並行して中華製アップスキャンコンバータGBS-8200を入手したため、 今回の修理に合わせてコアグラフィックスのRGB改造を行いました。(近日更新予定)


○その2コアグラフィックスのRGB出力改造(2020/12/5~12/12)

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