前回までの記事で、機能もハードスペックもほぼ当初の目標は満たすことができたのですが、
最後に残った要望が、実はキーキャップだったんです。
ASCII.JPの記事 KTUの自作キーボー道 第2回 にキーキャップの購入方法があり、
色々調べてみたのですが、ほとんどが海外通販でかつ、思ったより高いことが判明。
無刻印のキーキャップあたりで$15~$25(37個)と、下手するとキースイッチより高くつきます。
また、海外通販だと注文してから届くまでに時間もかかりますし、手続きも面倒だったりしますので、
ジェイダブルシステムで購入したCDタイプキートップに好きなプリントを施す対応でそれなりに
満足していた状況でした。
が・・、ゲーム三昧でスケッチの動作検証等で操作に慣れてくると、不満に思う点がちらほらと・・。
○残念な点
(1)隣のキー操作と干渉しやすい。
個人的なクセなどの問題かもしれませんが、キートップの面積が15mm×15mmと広めで、
隣のキーと操作が干渉しやすい状況でした。視認性は非常に良いのですが・・。
(2)キートップが滑る
これも同様に、個人的なクセなどの範疇な気がしますが、キートップが平面なため、
ゲーム等でクリティカルな操作をすると、よく滑ってしまうことがありました。
このうち、
(2)に関しては、BCタイプキートップなら、緩やかな凹みがあり、問題を解決
できそうだったのですが、残念ながら色が白しか無いんですよね。(個人的に黒が欲しかったため)
また、(1)に関しては、BCタイプでもそう変わらないように見えるため、なにか改良案が無いか
考慮していたのですが、CDタイプのクリアカバーを外したところ、キートップ面積が約14mm平方に
収まることに気が付きました。
あとは、キー毎の刻印をどうするかという話なのですが、プリント可能な透明シールでも貼るか・・と
考えていたら、昔購入してすぐ飽きて使わなくなったラベルプリンタがあるのを思い出しました。
メーカーのラミネートテープ情報を見る限り、十分な耐久性と粘着性がありそうです。
指でこすったり、爪で少々引っ掻いた程度では、剥がれたりインクが消えることもなさそう。
ということで、さっそく、透明/金字のテープを買ってきました。ヨドバシで税込み900円くらい。
ラベル編集ソフトでデザインを作ってラベルに印刷。14mm幅で切って、キーキャップに貼ってみたのが下記です。
14mmのキートップに12mmのテープを貼ったので、上下に微妙に筋が見えてしまってますが、
ずいぶんスッキリした印象です。いかがでしょう?黒に金文字って結構カッコよくないでしょうか。
実際に使ってみると、(1)はほぼ解消して(2)も慣れればOKかな?と思えるレベルに収まってくれました。
ちなみに、ラミネートテープを貼った面の触り心地ですが「さらさら」している感じです。
と言うことで、本当の意味で完成です!
いえ。違うんです。
実用上は先ほどの対応で完成だったんです。
しかし、先の作業でラミネートテープへのデザイン/印刷の容易さと、貼り心地(柔軟性がかなり高い)を体感してみると、
「これって無刻印のキーキャップに、好きな刻印をきれいに貼れるのでは?」と気が付いてしまったんです。
キースイッチを買ったTALP KEYBOARDだと、無刻印のキーキャップが2個108円で購入できて良心的だなあと
やや意識を失いつつ、購入ボタンを押してしまいました。(26個で送料込で1,712円)
結果から言いますと、ばっちりでした。
シルクプリントやレーザー刻印、または昇華印刷と、キーキャップに文字を印刷する方法はさまざまですが、
ラベルプリンタでラミネートテープに印刷して貼る方法も十分候補に入れてもよいのではないでしょうか。
購入したDSA形状のキーキャップは、実測したところ、キートップが11mm平方でした。
まずは、デザイン後に印刷したラベルテープを11mm幅で切っておきます。
次に、キートップに合わせてロールカッターやハサミで丁寧かつ慎重に形を整えます。
そして、慎重に位置を合わせてから、えいっと貼ります。
いかがでしょうか?曲面に対して貼ってますが、ラベルを貼った感じがほとんど判りません。
ちなみに、粘着面の保護シート(紙)は、あらかじめ上下に切り込みが入っており、
簡単に半分だけはがして位置合わせをしたりできますので安心です。
これで完成です!
各キーへの通常の刻印だけでなく、j80モード向けのPC-8001キーの刻印も追加できて大満足です。
つづき。。ませんが、そのうち総評くらいは書こうと思っています・・。